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寝ても覚めてもマイルのことばかり考えている「旅ガエル」です。
海外旅行用「レンタルWi-Fiルーター」って高いしずっと一緒に持ち歩いてないといけないから案外不便ですよね。前もって国内(Amazon)で買って持っていった「ヨーロッパ用格安SIM EE」が超絶便利だったのでその便利さをリポートしたいと思います。
私は普段、SoftBankで契約しているiPhone(iPhone7)を利用しているので、その環境を前提として比較検討しています。docomoやauも似たような状況にあると思いますが、そこまでリサーチできておりませんので、その前提でお読み下さい。<(_ _)>
海外で通信環境を確保するための選択肢
- キャリア(SoftBank)の海外パケットし放題
- レンタルWi-Fi
- 海外SIM
国内キャリアであるSoftBankには、海外でもそのままパケットを使える「海外パケットし放題」のサービスがあるので、そのまま利用することも一応は可能です。
ただ費用が2,980円/日ととても高額。1日の使用料が25MB以下なら1,980円/日となりますが、25MBなんて直ぐ消費してしまうので、実際は2,980円/日かかると考えるべき。そうすると仮に6日間使えば2,980円×6=17,880円になってしまいます。
お金が有り余っている人以外は検討の対象外ですね。ただし、「1日だけ」といったような使い方をする場合は、事前準備などの手間を考えればこれはこれでアリとは思います。
そうすると選択肢としては、「レンタルWi-Fiルーター」か「海外SIM(現地SIM)」ということになってきます。
私は昨年まではずっとレンタルWifiルーター(具体的にはにはグローバルWi-Fi)を使っていたのですが、今年に入ってから海外SIMを使うようになり、その安さと便利さの魅力にハマってしまった1人です。
主だったところを比較して表に纏めてみました。なおレンタルWi-Fiは私がいつも使っていたグローバルWi-Fiを前提としています。
先に結論を書いてしまいますが、表中の、赤字の部分が気にならないなら、海外SIMの圧勝です。
レンタルWifiルーターとの比較
比較項目 | ヨーロッパ用SIM「EE」 | レンタルWi-Fi |
費用 | 安い(2,700円/最大30日) | 高い(1,670円/日) |
パケット容量 | 5GB | 500MB/日 |
日数制限 | 使いはじめてから30日間 | 契約した日数 |
現地での使い勝手 | 自分しか使えない | 機器を常に持ち歩かないといけない |
現地での作業 | SIM交換作業が必要 | 特になし(電源入れるだけ) |
出発前の準備 | SIM購入 | 申込&受取が必要 |
スマホの事前準備 | SIMロック解除が必要 | 特になし |
費用
キャリアの「海外パケットし放題」に比べると随分リーズナブルではありますが、レンタルWi-Fiの場合でも1,670円/日の費用がかかります(500MB/日の4G大容量プランの場合)。そうすると6日間で10,020円。キャリアを利用する場合に比べると随分安くなっていますが、それでも結構します。各種割引きを使ったとしても8,000くらいは必要です。
ちなみに250MB/日の「4G通常プラン」だと1,470円/日、1GB/日の「4G超大容量プラン」だと1,870円/日となります。
ヨーロッパ用SIM「EE」の場合は、30日間までなら一律2,700円(送料込み)なので比較にならない安さです。仮に2日しか使わない場合で比較しても「EE」の方が安いですから勝負になりません。
パケットの容量
レンタルWi-Fiは契約プランによって容量は様々。一方「EE」の場合は、30日間で5GB(2GBのタイプもあり)となっています。ただし使い切ると通信が完全に止まってしまうようです(「・・・ようです」と書いているのは、使い切った経験が無いためです。それくらい十分な容量でした。)。容量使用後は低速(128KBなど)で期間内は使い続けることができるタイプではないので、その点がちょっとマイナスポイント。
一方で、日によってたくさん使ったり、逆にほとんど使わなかったりする日もある可能性を考えれば、1日あたりの制限がない「EE」の方が実際の使い勝手はよかったです(両方実際に使ってみた率直な感想です)。
日数制限
「EE」は期間が30日間と最初から決まっています。よって、「1日だけ」「2日だけ」といった契約はありません。ただ費用が圧倒的に安いので、正直気になりません。使う日数が少ない場合は動画アップやテレビ電話も気にせず使えるので、かえって便利な面もありますね。30日間以上の長期となる場合や、2~3日で5GBを使いってしまいそうな場合は、「EE」を複数枚もって行けば事足ります。
「EE」はスマホなどにSIMを差し込んだ時点を基準に30日間がカウントされます。
現地での使い勝手
レンタルWi-Fiの場合は常に持ち歩かないといけないので荷物になるし邪魔と言えば邪魔です。ただし複数人で同時に使えるというメリットがあります(でも一緒に行動してないと使えませんよ)。
一方「EE」はSIMその物を交換してしまうので、iPhoneだけ持ち歩いていればいいので邪魔にもならないし嵩張りません。友達と一緒には使えませんが、そもそも金額が安いので全員がそれぞれ入れておくのがベストだと思います。
現地での作業
海外SIMである「EE」の場合は、現地に到着してから(若しくは飛行機の中で)、SIMを交換しておく必要があります。また、交換するために取り外したSIMは、無くさないように大事に保管しておく必要があります(無くすと帰国してから困りますよ)。
レンタルWi-Fの場合は現地に到着してから電源を入れ、iPhoneをそのWi-Fiに接続するだけなので、特に難しい作業は発生しません。
なお、SIM交換作業はとても分かりやすい動画がYouTubeにありましたので、そちらを見て頂くのが一番分かると思います。iPhoneのバーションが異なっても基本的に同じです。
なお私は交換作業に必要なキットはこれを使っていて、いつもパスポートケースのカード入れに忍ばせてあります。これもAmazonで購入しました。
一旦電源を切って(切らないまま交換しても大丈夫だと思いますが、私は心配なので電源落として交換してます)上の動画のように交換するだけ。最初に一度だけアクティベーション(認証)が必要ですが、あとは勝手に電波を拾って現地のキャリアに繋がります。設定とか何もしなくてよいので便利です。
繋がるとショートメッセージが入ってきます。
出発前の準備
海外SIM「EE」は、Amazonで購入。注文すれば直ぐ届きますし、送料込みの値段なので(地域によっては送料かかるのかも)なんか申し訳ないくらいです。
EE 4G SIM イギリス他ヨーロッパ各国対応【5GB / 30日タイプ】
レンタルWi-Fiももちろん申込みが必要です。ただレンタルWi-Fiの場合は、空港で引き取りや返却の作業が発生するので結構面倒。
うっかり返却し忘れて自宅まで帰ってしまった苦い経験もあります。当然延滞費用が発生するので、そうなると暫く凹むこと間違いナシです。
スマホの事前準備
海外SIM「EE」を使う場合には、事前にiPhoneのSIMロック(SoftBank以外のSIMが使えないようにロックされている)を解除しておく必要があります(SIMフリーiPhoneの場合は最初から解除されているので不要)。
SIMロックの解除は「MYSoftBank」から手続きするだけなので難しくはありません(こちらで手続できます)。また、有料(3,000円)となりますが、近くのSoftBankショップでも解除してくれます。但し、2015年4月以前の機種はSIMロック解除ができません。また、2015年5月以降に発売された機種であっても一定の条件が必要なので、SoftBankショップなどで事前に確認しておきましょう。
なお、「SIMロック解除」は一度行えばOKなので、2度目以降は何もする必要がありません。解除できる人はこの機会に解除しておくことをオススメします。
- 2015年5月以降に発売された機種(SIMロック解除機能を搭載したものに限ります)のSIMロック解除は、購入日(当社システムにて記録されている販売日など)より101日目以降の場合に受付可能です。
- 以下3つの条件すべてに当てはまる場合は、機種購入日から100日以内の場合でもSIMロック解除の手続きが可能です。
- 2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除を行ったことがあること
- 前回のSIMロック解除受付日から101日目以降であること
- 前回のSIMロック解除を行った機種が2015年5月以降に発売された機種であること
※SoftBankHPより引用
レンタルWi-Fiの場合は特に事前準備は必要ありませんね。この点はレンタルWi-Fiの方が楽ちんです!
実際に使ってみて
一言でいうと、普段とまったく同じ感覚で使えました。
飛行機の中でSIM交換作業を済ませていたので、着陸と同時にiPhoneの電源をON。
一番最初だけ、自動的に「EE」のウェブサイトに繋がるので。「ActiveNow」のボタンを押して認証が必要となります。
あとは設定など何も必要無く、自動的に繋がりました。
私は殆どパリ市内でのみ使いましたが、常時4G回線接続となり快適に通信できました。
ただしメトロはNGですね(T-T) 駅では問題ないものの、駅と駅の間は通信が切れることが多かったです。
何度がパリ市内を出て郊外(ヴェルサイユやオベール=シェル=オワーズなど)にも行きましたが、そこでも普通に4G回線で繋がっていました。
パリ以外でも使える「EE」
なお、「EE」はパリ以外でもそのまま使えます。
- 【対応国】イギリス&EU各国(※ABC順)オーストリア,アゾレス諸島(葡),ベルギー,ブルガリア,クロアチア,キプロス,チェコ,カナリア諸島(西),デンマーク,エストニア,フィンランド,フランス,フランス領ギアナ,ドイツ,ジブラルタル(英),ギリシャ,グアドループ(仏),ガーンジー(英),ハンガリー,アイスランド,アイルランド,マン島(英),イタリア,ジャージー(英),ラトビア,リヒテンシュタイン,リトアニア,ルクセンブルク,マデイラ諸島(葡),マルタ,マルティニーク(仏),マヨット(仏),モナコ,オランダ,ノルウェー,ポーランド,ポルトガル,レユニオン(仏),ルーマニア,サンマリノ,セント・マーチン島(仏),サン・バルテルミー島(仏),スロバキア,スロベニア,スペイン,スウェーデン,スイス,バチカン市国
ヨーロッパ内なら、交換することなくそのまま使えるという自由度抜群のSIMです。ヨーロッパ周遊とかにも便利ですよね!
まとめ
「SIMロック解除」と「現地でのSIM交換作業」が煩わしくないなら、事前にAmazonなどで購入した海外SIMを利用するのが一番!
現地に到着してから格安SIMを購入することもできますが、購入の手間(パスポートを見せたり店舗を探したり)を考えると事前に購入しておく方が安心・確実
海外SIMを上手に使って、楽しい旅を実現させて下さい!私もガンガン使いまくります(^▽^)
最後までお読み下さりありがとうございました。
by旅ガエル