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寝ても覚めてもマイルのことばかり考えている「旅ガエル」(@tabi_frog)です。
今回は、
『マリオットボンヴォイAMEXのノーマル(一般、普通)カード』 どうしてNGなの?・・・という部分について解説します!
AMEXが国内で発行しているクレジットカードの中でも常に人気上位に食い込む魅力を発揮している「マリオットボンヴォイAMEXプレミアムカード」
その人気の影に隠れて全く目立っていないのですが、
このカードには弟分の「ノーマルカード(一般カード、普通カード)」が地味~に存在しています。
ノーマルカードとはいえ年会費が23,100円(税込)もするカードなので、年会費だけをみるとゴールドカードクラスに相当するクレジットカードなわけです。
一方で、そのような年会費がかかる割に、特典の内容は魅力に乏しいので、以前から
『ノーマルカードの発行は止めた方がいいです』
と言い続けているのですが、
その理由をもう少し掘り下げて、具体的に説明するためにこの記事を書きました。
結論だけ先に書いておくと、
- 年間1泊程度だけマリオットホテルを少しでもコスパよく楽しみたい人
- 100USドル分のプロパティクレジットだけあればよい人
以外は発行する意味はありません。
逆にこの2つに該当するなら、(オススメはしませんが)ノーマルカードでも発行する意味を見出せると思います。
「プレミアム」と「ノーマル」の違う部分
最初に、「2枚」カードの特典など重要部分を抜き出してざっくり表にまとめておきます。
プレミアムカード | ノーマルカード | |
年会費 | 49,500円(税込) | 23,100円(税込) |
家族カード | 1枚無料 (2枚目から24,750円) |
1枚無料 (2枚目から11,550円) |
付帯ステータス | ゴールド (400万決済でプラチナ) |
シルバー (100万決済でゴールド) |
決済ポイント | 100円=3P (ホテル利用は6P) |
100円=2P (ホテル利用は4P) |
宿泊実績加算 | 年15泊 | 年5泊 |
更新時無料宿泊特典 (年間150万円決済が条件) |
1泊50,000P分まで | 1泊35,000P分まで |
100USドルの プロパティクレジット |
あり | あり |
リターンプロテクション | あり | なし |
スマートフォン プロテクション |
あり | なし |
キャンセルプロテクション | あり | なし |
ショッピングプロテクション | 年間500万円まで | 年間200万円まで |
空港ラウンジ | 国内28、海外1 | 国内28、海外1 |
手荷物宅配 帰国時空港→自宅 |
1個無料 (羽田、成田、セントレア、関空) |
1個無料 (成田、セントレア、関空) |
高台寺塔頭 圓徳院 客殿(旧 京都特別観光ラウンジ)の無料利用等 | あり | なし |
ゴールド・ワインクラブ | あり | なし |
※赤字は「プレミアム」に比べて「ノーマル」が劣る部分を示しています。
このように、年会費が「26,400円分安い」というのは確かに大きなメリットですが、
その代わりに、
- 付帯ステータスがシルバー(100万決済でゴールド)
- 無料宿泊特典は35,000P分まで
- 決済ポイント「100円=2P」
- 宿泊実績の加算は「5泊」だけ
- 各種プロテクションなし
- ショッピングプロテクション年200万円まで
- 国際線帰国時の手荷物宅配「羽田」対象外
という沢山の特典の「差」が存在するわけです。
「マリオットボンヴォイAMEX」の2枚は、
「プレミアム」でも「ノーマル」でも、年間150万円の決済を行わないと「無料宿泊特典」が貰えません。
言い換えると、最低150万円分の決済をしないと、高額な年会費だけ納めるだけのカードになってしまいます。
また、決済しないとポイント(マリオットポイント)も付与されないので、全く持っている意味をなしません…
即ち、いずれのカードも、所有する大前提として
『毎年最低150万円の決済』
は必須となります。
そこで仮に、
「プレミアムカード」と「ノーマルカード」でそれぞれ150万円を決済した時に得られるメリットを比較してみました!
【150万円決済した時に得られるもの】
プレミアムカード | ノーマルカード | |
決済で獲得できるポイント (日常利用) |
45,000ポイント (100円=3P) |
30,000ポイント (100円=2P) |
無料宿泊特典 (次回更新時) |
1泊分(50,000Pまで) | 1泊分(35,000Pまで) |
マリオットステータス | ゴールドエリート | ゴールドエリート |
150万円決済時点で得られるマリオットのステータスは「ゴールドエリート」で同じですが、
- 決済ポイントの差が15,000P
- 無料宿泊特典の価値の差が15,000P
だけ発生するので、
合計「30,000ポイント」分の差
が生じます!
マリオットポイントの価値は概ね「1P=0.7~0.8円」程度なので、
厳し目にみて0.7円として、円換算すると21,000円分となります。
年会費の差額が26,400円あるわけなので、この21,000円を補填してもまだ5,400円分足りないのですが、上でも説明した2枚のカードのその他の特典の差、特に
- 宿泊実績の加算は「5泊」だけ
- 各種プロテクションなし
- ショッピングプロテクション年200万円まで
- 国際線帰国時の手荷物宅配「羽田」対象外
を考えると、この差はもっと縮まります。
ただ、そんな細かい特典には興味ないし、
年間150万だけ決済して(それ以上は決済に使わない)、
- 35,000P分の無料宿泊特典
- 決済ポイント30,000P
この2つだけ得ることができればそれで十分・・・という考えはアリかも知れません。
「1P=0.7円」の価値とすると、合計65,000P=45,500円相当のポイントを、年会費23,100円で得ることができるわけですから・・・
旅ガエル
「35,000P分の無料宿泊特典」には最大15,000Pまで手持ちのポイントを加算して使えるので、1泊50,000Pまでのホテルに利用できます。そうすると利用できるホテルの数もグッと増えるし、ホテルのレベルも上がるので満足度の高い使い方ができそうです。
かなりピンポイントになりますが、こういう使い方を前提とするならノーマルカードも悪くない選択ですね(^_^)
更に続いて、決済を重ねて「年間400万円」決済した場合でシミュレーションしてみます。
【400万円決済した時に得られるもの】
プレミアムカード | ノーマルカード | |
決済で獲得できるポイント (日常利用) |
120,000ポイント (100円=3P) |
80,000ポイント (100円=2P) |
無料宿泊特典 (次回更新時) |
1泊分(50,000Pまで) | 1泊分(35,000Pまで) |
マリオットステータス | プラチナエリート | ゴールドエリート |
400万円決済するとプレミアムカードの場合、得られるマリオットのステータスが「プラチナエリート」となります。
マリオットの場合、「ゴールド」と「プラチナ」で特典の内容が大きく大きく変わります。
例えば主だったところで言うと
- 毎日の無料朝食を選択できる(ゴールドは不可)
- スイートへのアップグレードの可能性アリ(ゴールドはスイート対象外)
- ラウンジ利用OK(ゴールドは不可)
- レイトチェックアウト最大16時(ゴールドは最大14時)
このように、宿泊客としてはかなりインパクトの大きな部分で差が出てきます。
この部分の価値をいくらと考えるのか・・・は個人差が大きく(年間の利用日数によっても大きく変わるし)一概に言えませんが、
カエルの経験として独断と偏見で言わせてもらうと
どんなに厳しく見ても「10万円程度」の価値
は絶対にあります。
年間何十泊もする方なら、百万円単位の価値があると言っても大袈裟ではありません。
そのプラチナステータスに加えて、
- 決済ポイントの差が40,000P
- 無料宿泊特典の価値の差が15,000P
だけ発生するので、
更に合計「55,000ポイント」分の差
が生じます!
ここまでくるともう、細かな説明をするまでもなく、プラチナステータスの存在だけで
「プレミアムカード一択」
となります。
マリオット上位ステータスを狙う人にも全く魅力なし
上の説明と重複しますが、ノーマルカードの場合は、
- 決済を重ねてもプラチナエリートにはなれない
- 宿泊実績加算も「5泊分」しかない
という特典となっています。
よって、特典の価値がぐんっとUP⤴する「プラチナエリート」を狙うのに不利でしかありません。
いくらカードを沢山決済しても「プラチナエリート」になることができないので、
狙うとなると宿泊実績を重ねる・・・という手段しかありませんが、
プラチナエリートになるには、年間(1月1日~12月31日)の間にマリオット系ホテルに「50泊」もする必要があってかなりハードルが高い設定です。
にも関わらず、ノーマルカードの特典として加算される宿泊実績は「5泊」だけなので、残りの45泊分は実際に宿泊して実績を積み上げなければなりません。
いいところナシな感じなのです・・・
旅ガエル
ノーマルカードを発行する意味のある人
あまりオススメできないノーマルカードですが、
切り口を限定して角度を変えて見てみると、2つだけ「こういう使い方なら悪くないかも・・・」というのが存在します。
それがまさに記事冒頭に書いた、
- 年間1泊程度だけマリオットホテルを少しでもコスパよく楽しみたい人
- 100USドル分のプロパティクレジットだけあればよい人
の2つ。
最初の「年間1泊程度だけマリオットホテルを少しでもコスパよく楽しみたい人」というのは、既に書いた通り、
年間150万だけ決済して(それ以上は決済に使わない)、
- 35,000P分の無料宿泊特典
- 決済ポイント30,000P
この2つだけ得ることができればそれで十分・・・だという考えの方。
23,100円の年会費で、65,000P分(円換算45,500円相当分)の宿泊が可能です。
利用するホテルにもよりますが、1泊~2泊程度は楽しめますし!
もう一方の
「100USドル分のプロパティクレジットだけあればよい人」
これは、ノーマルカードにもプレミアムカードと同じく付帯する特典で、
- 「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」を2連泊以上で予約(国内及び海外)
- マリオット公式サイト(若しくはカスタマーセンター)経由で予約
- 対象のプラン(100米ドルのプロパティクレジット付き宿泊プラン)で予約
この3つの条件を満たす予約に対して、ホテル内で使える100USドル分のクレジットが付与されます・・・という特典です。
回数制限もなく「繰り返し利用OK」なところがポイントです。
例えば2回使えば200ドルなので、
1ドル=130円で計算すると26,000円分となります。
ノーマルカードの年会費がそれだけでペイできてしまいます!
「ザ・リッツ・カールトン」や「セントレジス」に2連泊・・・なんてする方は、プレミアムカードで決済した方が決済ポイントも沢山もらえるし、そっちの方がいいんじゃないかな・・・とは思いますが、
ピンポイントで「100USドルプロパティクレジットだけ欲しい」という場合にはノーマルカードの発行にも意味を見出せます。
旅ガエル
まとめ
ノーマルカードをオススメしない理由・・・如何だったでしょうか?
上で挙げた2つのピンポイントに該当する方なら辛うじて意味はあるかも知れませんが、
それでも私はやっぱりオススメできるカードではないと判断しています。
なるべく安い年会費でホテル系クレジットカードが1枚欲しい・・・というなら、
余程「ヒルトンAMEXノーマルカード」の方が優れていると思います。
年会費もずっと安いですし!
判断の参考になったら嬉しいです(^_^)v
マイレージの世界はとっても楽しい!
マイレージ制度、ちょっと複雑ではありますが、一度理解して使いこなせるようになると本当にお得です。
お得な使い方などを見つけるのは、なんだか「法律の抜け道」を探しているようでワクワクしてしまいます(^_^)
私はマイルの魅力にどっぷりとハマってしまいました(^_^;)
旅ガエル
これからもたくさん貯めて思いっきり使いたいと思っています(^▽^)
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最後までお読み下さりありがとうございました。
by旅ガエル(@tabi_frog)