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ANAマイレージ特典で「国際線」航空券を予約するときの重要ルールまとめ(プチ裏ワザ付)

ようこそブログにお越し下さいました。

寝ても覚めてもマイルのことばかり考えている「旅ガエル」(@tabi_frog)です。今日は、

目次

ANAマイルを使って「国際線特典航空券」を発券するときに、知っておくべき重要ルールについて。

知らないと大損するかも知れませんよ! 更に

そのルールをうまく利用した「プチ裏ワザ旅行」についても解説!

 

実は先日、地方在住の友人と話している中で、その友人が、

『ANAで成田-ハワイの特典航空券は確保したけど、成田まで行くのにお金がかかるよ・・・

なんて話をしていたのを聞いて記事にしようと思いました。

もちろんその友人にはこれから書く内容は伝えましたよ!(^_^)

 

特典航空券というと「必要マイル数」「空席状況」ばかりがどうしても気になるところ!

・・・なのですが、それ以外にも沢山のルールがあって、それをキチンと把握しておくことで、フライトの幅もグンと広がるんじゃないかと思います。

MEMO

今回はANAマイルを使った「国際線」特典航空券のルールです。JALの場合は微妙にルールが異なりますから注意して下さい。JALマイルを使った特典航空券のルールについては別記事としてアップする予定です。

 

 

基本ルール

(1)片道だけの発券は不可

片道だけ発券できるととても便利なのですが、現時点では不可となってます(因みにJALは片道発券OKです。)。

 

(2)マイル不足分を、現金やスカイコインでは補えない

海外の航空会社のように、せめて不足分のマイルを購入できれば便利なのですがそれも不可。必要マイルを貯めるしか手段がありません。

 

(3)特典航空券で搭乗した場合は、マイル積算対象外

これは当然と言えば当然ですが、フライトマイルやステータスポイント(ANAの場合は「プレミアムポイント」)は積算されません。

但し、ANA便(ANAグループ便含む)に限って、LTマイル(ライフタイムマイル)は積算されます(スターアライアンス加盟航空各社を含む提携航空会社便はLTマイルも積算されません。)。

 

(4)特典で予約した飛行機が遅延・欠航してもそれに代わる交通手段やご宿泊の提供は行われない。

別の便に予約を変更することは可能ですが、他の交通手段(陸路や他社便)への代替は行われません。なお、提携航空会社便が欠航等した場合はその航空会社のルールに基づきます。

 

(5)「往路」と「復路」でシーズンが異なり必要マイル数が異なる場合はそれぞれのシーズン必要マイルの1/2を合算する(提携航会社特典航空券はシーズン料金なし一律)。

 

(6)「往路」と「復路」で異なるクラスで予約する事も可能。その場合は、それぞれのクラスで必要なマイルの1/2を合算する。

例:(往路)ビジネスクラス、(復路)エコノミークラス

 

(7)特典航空券には有効期限あり

発券から1年以内に旅行開始しないと失効します。更に旅行開始日から1年間経過すると失効します。

 

(8)電話で予約・発券すると手数料(日本地区の発券手数料は2,000円(税別))が必要

Webで予約・発券すれば無料ですからWebから自分でやりましょう!

 

(9)特典航空券の申込みは、旅程の「復路」搭乗日の355日前(ご出発日含まず)の午前9時(日本時間)~第一区間出発の96時間前まで可能

大雑把に言うと、約1年先の航空券まで予約できます。また、出発する4日前までに予約しないといけません。

 

 

国際線特典航空券には、国内区間を無料で付けられる!

私の友人が知らなかったルールが正にこれなのです。

 

特典航空券を使って海外へ行く場合の、最もシンプルなパターンはこんな感じでしょう。

ここではバンコク(BKK)に行って帰ってくる旅程を前提に図にしてみました。

羽田や成田など、国際線が就航している空港の近くに住んでいる方ならこれでOKですよね!

因みに「Zone1」の日本から「Zone4」のバンコクまでエコノミークラスで行く場合は、35,000マイル必要です(レギュラーシーズン)。

しかし私の知り合いのように地方に住んでいると、羽田や成田まで行く必要あるわけです。

私の友人はなんと有償で航空券を購入して、成田や羽田まで行っていたのです!

 

 

実はANAマイルで国際線の特典航空券を発券する場合、国際線区間の「手前」と「後ろ」にそれぞれ国内線を付けることができます!

しかも「無料」で!

これを知らずに別途航空券を購入するのは本当にもったいないので注意しましょうね。

 

具体的にいうとこんな感じ。仮に札幌在住としましょう。

【図1】の旅程に、札幌-東京間の国内線を往復で付けてます。

国内線部分を付けたとしても、追加のマイルは不要です。同じ35,000マイルで4つのフライトを飛ぶことができるんですね!

但し、国際線の予約と纏めて「1つの予約として」発券する必要がありますからその点は注意して下さい。

 

 

札幌のように、羽田や成田までの直行便が設定されている空港なら上記でOKですが、最寄りの空港には羽田や成田まで直行便が飛んでないよ(T-T)・・・という場合

実際そういう状況の方も多いはず。

しかしなんとANAマイルを使った国際線特典航空券の場合は、国内区間がそれぞれ2区間まで追加OKなのです\(^o^)/

図を見た方が分かりやすいですね。こんな感じ

最寄り空港が「稚内空港」で、羽田や成田に直行便が飛んでないと仮定します(実際には直行便が飛んでますが、図を先に作ってしまったのでこれで説明させて下さい(^_^;))。

なんと、①②⑤⑥の国内区間を「無料」で付けることができます。マイル数は変わらず35,000マイル。

最高でしょ!

但し往路で最大2区間、復路で最大2区間となっているので、往路1区間・復路3区間といった使い方はできません。

 

 

因みに国内の2区間は、【図4】のように遠廻りして羽田や成田に辿りつくようなルートでももちろんOK。

例:(往路)新潟→札幌(千歳)→東京→バンコク

(復路)バンコク→東京→札幌(千歳)→新潟

 

2区間までという制限はありますが、基本どのように飛んでもOKです。たとえ直行便がある場合でもわざと遠廻りすることも可能なのです。

注意

但し、「羽田」→「どこかの空港」→「羽田」→「海外」 のように、同じ空港に戻ってくるようなルートはNGです。

 

 

オープンジョー

「オープンジョー」とは単純に同じ空港間の往復ではなく、

「出発空港(旅行スタート時の空港)」「最終目的地空港(旅行が終わった時の空港)」が異なる場合や、「往路到着空港」「復路出発空港」が異なる航空券のことを言います。

因みに両方異なる場合を「ダブルオープンジョー」と言う場合もあります。

ANAマイルを使った国際線特典航は、オープンジョー発券も可能!

便利だね~

旅ガエル

 

例えばこんなの

出発地が「東京」で、到着地が「大阪」というようなケース。

「出発空港」と「最終目的地空港」が異なっていても、同一国内であればOKです。

 

なお、上のケースは日本を出発して日本に帰ってくるというルートですが、「出発空港」と「最終目的地空港」が海外となるような特典航空券を発券することももちろん可能です。

その場合でも、「出発空港」と「最終目的地空港」が異なっていても、同一国内であればOKというルールが適用されます。

注意
  • ※香港と中国、香港とマカオは別国として取り扱われます。
  • ※スカンジナビア内のみの旅程を除き、スカンジナビア3カ国(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン)は、同一国として取り扱われます。
  • ※アメリカ合衆国とカナダは同一国として取り扱われます。
  • ※ヨーロッパ内のみの旅程を除き、ヨーロッパは同一国として取り扱われます。

 

 

続いては、こういうパターン

「往路到着空港」と「復路出発空港」が異なる場合です。

東京から飛行機でバンコクまで行き、

陸路などを使ってホーチミンまで移動し、

ホーチミンから飛行機で東京に戻って来るようなケース。

なお、ホーチミンまでの移動は陸路に限らず、他で手配した飛行機でももちろん構いません。

 

この場合、「往路到着空港(バンコク)」「復路出発空港(ホーチミン)」が異なるわけですが、下記の「同一エリア内」ならOKというルールになっています。

エリア 1  北米、ハワイ
エリア 2  欧州、中東、アフリカ
エリア 3  日本、韓国、中国、東南アジア、南アジア、南西太平洋

このルールが存在するため、往路「東京→バンコク」、復路「パリ→東京」といったような「往路到着空港」と「復路出発空港」のエリアが異なる特典航空券は発券できません。

なお、同じエリア内であっても、Zoneが異なり必要マイル数が変わってくる場合は、それぞれの必要マイル数の1/2を合算することになります。

 

 

因みに、上の2つのルールを組み合わせると、こんなルートもOKとなります。


なお、図6~図8では国際線区間しか書いてませんが、図2~図4のように国内区間を付ける事はもちろん可能です、念のため。

 

 

ストップオーバー(途中降機)

ストップオーバーとは、目的地以外の場所で24時間を超えて滞在することを言います。24時間以内の場合は(日を跨いだとしても)単なる乗り継ぎ扱いとなります。

このストップオーバーのルールに関しては、「ANA国際線特典航空券の場合(国際線も全てANA便を利用する場合)」と、「提携航空会社特典航空券の場合(国際線の少なくとも一部にANA以外の航空会社便を利用する場合)」とで実はルールが異なります。

 

【ストップオーバーの可否】

ANA国際線特典航空券の場合 不可
提携航空会社特典航空券の場合 目的地以外に1回のみ可

よって、目的地以外にストップオーバーしたい場合には、(少し必要マイル数は増えますが)スターアライアンス特典などを利用して他社便をどこかに含ませる必要があります。

MEMO

ANA国際線特典航空券の場合でも、海外発着の場合は目的地以外に1回のストップオーバーが可能です。日本発着の場合は不可

 

この旅程を例に説明します。

 

この旅程の目的地は「バンコク」。もちろんバンコクでは自由に滞在OKです。

ストップオーバーが可能な場合は、例えば往路か復路のどちらか一方で、札幌で24時間以上の滞在が可能となります。

よって、札幌でストップオーバーしたい場合には、国際線区間の一部に提携航空会社便を1つでも入れておく工夫が必要となります。

 

このストップオーバーをうまく利用すると、実はこんな旅程も作成可能。

札幌在住者がバンコクへ旅行する場合に、帰国後直ぐに札幌に戻るのではなく、一旦沖縄に行ってしばらく沖縄に滞在してから、札幌に戻るというルート。

バンコク旅行のおまけとして、沖縄旅行も楽しめてしまいます。

問題はそれだけの休みが確保できるかどうか(^_^;)

 

もちろんストップオーバーは、国内区間だけでなく、国際区間でストップオーバーしてもOK!

たとえばこんなの

往路に韓国で乗り継ぐような場合に、その韓国でストップオーバーすることも可能です。

これだと1つの旅行で2ヶ国楽しめます。もちろんマイルはバンコク行くのに必要なマイル数と変わりません。

 

 

最後は少ないマイルで目一杯楽しむことができる究極ルート!

こんなルートだって可能なのです。ここでは大阪在住者を想定。

目的地は韓国

その前後の国内区間で、往路では「沖縄」、復路では「福岡」「札幌」を経由するルート。

(往路)大阪→沖縄→東京→韓国

(復路)韓国→福岡→札幌→大阪

 

国際線区間で提携航空会社便(例えばアシアナ航空)を一便でも利用すれば目的地である韓国以外に1回のストップオーバーが許されるため、「沖縄」「福岡」「札幌」のどこかで24時間以上の滞在が可能となります。

それ以外の2ヶ所でも24時間以内なら滞在OKなので、それぞれ一泊して近場を観光する程度は十分に可能です!

これだけ飛んでも、必要マイルは韓国までの15,000マイルのみ(別途税金やサーチャージは必要)。

これって凄くないですか!

 

 

国際線区間での乗り継ぎ

国際線区間で乗り継ぐことももちろん可能。

但し1つだけルールが定められています。

「出発地エリア」と「目的地エリア」の組み合わせによって、乗り換えできないエリアがルールとして決められています。

エリア 1  北米、ハワイ
エリア 2  欧州、中東、アフリカ
エリア 3  日本、韓国、中国、東南アジア、南アジア、南西太平洋

 

【乗り換えできないエリア】

出発地\目的地 エリア 1  エリア 2  エリア 3
エリア 1  エリア 2、エリア 3 エリア 3 エリア 2
エリア 2  エリア 3 エリア 1、エリア 3 エリア 1
エリア 3 エリア 2 エリア 1 エリア 1、エリア 2

 

例:日本(エリア3)を出発して目的地のバンコク(エリア3)まで往復する場合・・・エリア1、エリア2での乗り換えは不可

例えばパリなど全く別のエリアを経由するようなルートはNGとなっています。

 

ただ面白いのが、オーストラリアはこのルール上では日本や他のアジア諸国と同じ「エリア3」という点。

よって、このようなルートの特典航空券を発券することが実は可能となっています!

シドニー往復するついでに、ちょっとシンガポールも寄ろうかな!・・・が可能なのです(^_^)v

必要マイルはシドニー往復に必要なマイルと同じですよ。

 

 

発券後の予約変更

特典航空券を発券した後であっても、「予約済の便の出発前、かつ、搭乗希望便出発の96時間前まで」であれば変更が可能。

但し

  • ご搭乗者およびマイルご提供者の名義変更は不可
  • 航空会社・搭乗者・区間・経由地・クラス変更不可

となっていますから注意!

要するに、変更できるのは(空席があれば)同じ区間で、日程と時間の変更くらいしかできません・・・ということです。

羽田空港と成田空港は「東京」、伊丹空港・神戸空港・関西国際空港は「大阪」として同一の空港として取り扱われるので、この部分の変更は可能です。「/memo]

 

 

払い戻し

すべての区間で未使用の場合に限り、払い戻しもOK。その場合、払戻手数料(一人3,000マイル)を差し引かれて払い戻しされます。

但し、提携航空会社特典航空券の場合は、予約済みの便の出発までに予約の取り消しが必要となっています。

注意

払い戻し時点でマイルの有効期限が切れている場合はその分のマイルは払い戻しされません。

 

 

まとめ

中には「知らなかった」というルールも1つくらいあったのではないでしょうか?

せっかく頑張って貯めたマイルです、是非とも有効にお得に使いたいもの。

ルールに詳しくなれば頑張って貯めたマイルの価値をグ~ンと引き上げることができるかも知れませんよ!

私もまだまだ知らない事が多いので日々勉強中です!

こんなルールもあるよ・・・というのがあれば是非教えて下さいm(__)m

 

 

マイレージの世界はとっても楽しい!

マイレージ制度、ちょっと複雑ではありますが、一度理解して使いこなせるようになると本当にお得です。

お得な使い方などを見つけるのは、なんだか「法律の抜け道」を探しているようでワクワクしてしまいます(^_^)

私はマイルの魅力にどっぷりとハマってしまいました(^_^;)

一日中マイルのことしか考えてないよ

旅ガエル

これからもたくさん貯めて思いっきり使いたいと思っています(^▽^)

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最後までお読み下さりありがとうございました。

by旅ガエル(@tabi_frog