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寝ても覚めてもマイルのことばかり考えている「旅ガエル」(@tabi_frog)です。今日は、
「海外発券」って一体何なの?意味あるの?お得なの?・・・について。
『よ~し航空会社のステータス修行するぞっ!』なんて考えてネットで色々と情報収集していると「海外発券」という言葉をチラホラ見かけると思います。
文字通り海外で発券するってことかな?・・・なんて思いつつも、なんとなく「あやふや」なままの方も少なくないかも・・・
そんな方向けに、「海外発券」をなるべく簡単に説明してみようと思います。
この記事ではJALを例に説明していますが、基本的にはANAの場合も同じ考えです。
海外発券とは?
敢えてステータス修行を考えている方向けに定義するとすれば、
「往路の出発空港」と「復路の到着空港」の両方が海外の空港となっている航空券を発券すること』
となります。
もう少し現実的に定義するなら、
「往路の出発空港」と「復路の到着空港」の両方が海外の空港となっていて、且つ日本を経由地とする航空券を発券すること』
となります。
具体的には、例えば、
- 【往路】ソウル→東京→ジャカルタ
- 【復路】ジャカルタ→東京→ソウル
こんな感じ。
どうしてこんなよく分からない航空券をわざわざ発券するのかと言えば、それは、
安い値段でステータスポイント(ANAなら「プレミアムポイント:PP」、JALなら「フライオンポイント:FOP」)をたくさん得ることができるから。これに尽きます!
イメージし易いようにMapに旅程を重ねます。
ソウル→東京経由→ジャカルタを往復する4レグ(4フライト)を矢印で示しています。
具体例【普通発券】の場合
では実際にシミュレーションしてみましょう!
ここでは「ジャカルタ」までプレミアムエコノミークラスで往復することを前提に「普通発券」と「海外発券」で比較します。
「普通発券」ですから、上のMapで言うと②と③のフライトが該当します。
- 東京→ジャカル
- ジャカルタ→東京
普通にジャカルタに行って帰ってくる感じ。
これを実際にJALのサイトで検索した結果がこちら
検索した日程だと、税金やサーチャージなどコミコミで123,030円でした。
実はこれちょうどセール対象期間になっていてかなり安い金額です。本来ならもっと高いです(15万円くらいはします)。
往路便が「JL725」で予約クラスE、復路便が「JL726」で予約クラスEとなってます。コレ覚えといて下さい!
具体例【海外発券】の場合
では続いて海外発券!
上の「普通発券」で利用する同じ便を同じ日付で利用することを前提に、「ソウル発券」として探してみるとこうなりました。
東京経由となるので、Mapで言うと①②③④の4レグ(4フライト)となります。
成田ージャカルタの部分が同じ日程、同じ便、同じ予約クラスになっていることが確認できると思います。
要するに、普通発券した分の前後にソウルまでのフライトがくっ付いてます。
・・・で、金額を見ると税金サーチャージ等含めて「1,257,100ウォン」。このブログを書いている2019年10月16日の為替レート「1ウォン=0.092」に基づいて円換算すると、
「115,656円」
アレレ?普通発券の「123,030円」よりも安くなってます。
ソウルまでの往復が付いているにもかかわらず・・・
そうなのです、コレが海外発券の魅力なのです!
もちろん東京ーソウルを往復するフライトでも「ステータスポイント」を得ることができますから、なるべく費用を抑えて修行したいという場合にとっても有り難いわけです。
ただし旅程によっては現地で宿泊する必要が生じるなど航空券以外の費用が発生する場合もあります。その辺りまで総合的に考えてルートを組み立てる必要があります。
どうやって海外発券するのか?
「海外発券」なんて聞くと、海外に行かないと航空券を購入できないのでは?・・・なんて不安になりますが大丈夫です。
JALのサイトを開くと右上に「Japan日本語」の文字があるのでここをクリック(PCの場合)
そうするとこんな画面となるので海外発券の「出発地&目的地」としたい都市を選びます。
今回はソウル発券を例にしたので「Seoul」、言語は「日本語」ままでOK!
「Go」ボタンを押して進むと、このような検索画面が出てくるので、探したい旅程を入力して検索を進めればよいわけです\(^o^)/
なお、「出発地&目的地」の都市としてどの都市を選択するかによって、発券できる行き先が異なります。
例えば「ソウル」であれば、東京経由ジャカルタ行きの航空券を検索できますが、「シンガポール」を出発地点に設定すると、東京経由ジャカルタ行きの航空券は検索できません。
なので、どんなルートでも発券できるわけではないのです(T-T)
また、海外発券だからといってすべてが安くなる訳でもありません。
「時期」や「座席クラス」、「現地(目的地)の滞在日数」等によって変化します。
これはもう色々と検索して絨毯爆撃のように試してみるしかありません。
若しくはこの手のお得情報を頻繁に発信しているようなTwitterアカウントをフォローしておくとよいかも知れません。
出発地まで行く航空券が別途必要です!
既に気付かれている方も多いと思いますがこの「海外発券」
当然ながら、最初に出発地点(上の場合だとソウル)まで行く必要があります。
更に、最後にソウルから日本に戻ってくる必要があります。
よって、この部分の航空券は別途手配しなければなりませんから、お忘れなく!
ストップオーバーを上手に利用する!
確かにお得なのは分かったけれど、そんなたくさんのフライトを一気に飛べるほど会社休めないよ・・・という方もいる筈。
その場合は、東京で「ストップオーバー」しましょう!
ストップオーバーとは、経由地で24時間以上滞在することを言います。ストップオーバーすると少し航空券の値段が上がるのでその点は考慮する必要がありますが、その値上がり分を見越してもお得なケースが多いです(ソウルの場合は微妙かも)。
1週間ストップオーバーしてもいいし、1ヵ月だって構いません(航空券によってストップオーバーの上限は異なります)。
そうすれば、旅行を2つとか3つに分割することが可能です。
上で紹介したルートだと、「ソウルに2回」「ジャカルタに1回」行くことになりますから、東京で行きも帰りもストップオーバーすれば、「2回の韓国旅行+1回のジャカルタ旅行」という3つの旅行に分割できてしまうのです!
海外発券のデメリット
そんなお得な海外発券ですが、デメリットもあります。
- 現地までの航空券が別途必要
- 途中で都合が悪くなった場合にキャンセルができない
現地までの航空券が別途必要だということは先にも書きました。
キャンセルできない・・・というのは、例えばこういう意味です。
上のMapの①を終えて東京でストップオーバーしていたとき、都合が悪くなって②に乗れなくなったと想像して下さい。
海外発券した4レグ分(①~④)は、既に最初の1レグ(①)を飛んでいるのでキャンセル不可です。②③④を乗らなくてもお金は返金されません。
一方、現地(スタート地点)までの往復分についても、既に往路分を使用しているのでキャンセル不可・・・そういうことです。
日程の変更は可能な場合がありますが(チケットの条件による)、変更手数料は必要です。
更に②③のルートを諦めて、④からスタートしようと思っても、②③を飛ばして④だけ搭乗するというのは原則認められません。
なので、途中で都合が悪くなった場合は、なし崩し的にそれ以降の行程が全部がダメになってしまう確率が高くなります。
このようにデメリットもあるということは理解しておく必要があります。
逆に考えてみる!
なお、ここまでの説明は、日本人が日本のキャリア(JALやANA)に乗る前提で「海外発券」というものを説明しました。
・・・で、ここで頭をちょっと切り替えて、海外のキャリアを利用することを前提に考えると、この「海外発券」に近い発券がいとも簡単にできてしまうのです。
例えば、マレーシアを本拠地とする「マレーシア航空」を例に考えます。
日本を出発して、クアラルンプール(マレーシア)を経由してバンコク(タイ)まで往復するといった行程は、マレーシア人から見るとまさに「海外発券」となります。
実際、クアラルンプールが最終目的地の場合に比べて、更に飛んでバンコクまで行った方がチケット代が安くなっているケースは沢山あります。
「海外発券」の方が安くなってる!・・・と同じことです。
更にストップオーバーを利用すれば、バンコク旅行だけでなくクアラルンプールも楽しむことができ、更にその方が航空券も安い・・・なんてことになる訳です(日数増えるとホテル代は高くなる)。
即ち、
その国を本拠地としている航空会社を利用して、敢えてその国を経由して別の国まで飛ぶ(その国でもストップオーバーする)。
これを上手に使うと、一度の旅行で2ヶ国楽しめるので、一粒で2度美味しいグリコみたいな旅行が味わえます!
まとめ
「海外発券」美味しいルートを見つけて利用できれば、かなりお得な値段で飛行機ステータス修行を進めることが可能!
ステータス修行だけでなく、海外発券を数珠繋ぎのように組み合わせて、海外に行きまくることだって可能\(^o^)/
しかしデメリットもあり。
でも「海外発券」したというだけで、マイラーとしてのレベルがワンランク上がった感じになるので、一度くらいは経験してみるのも面白いと思います。
マイレージの世界はとっても楽しい!
マイレージ制度、ちょっと複雑ではありますが、一度理解して使いこなせるようになると本当にお得です。
お得な使い方などを見つけるのは、なんだか「法律の抜け道」を探しているようでワクワクしてしまいます(^_^)
私はマイルの魅力にどっぷりとハマってしまいました(^_^;)
旅ガエル
これからもたくさん貯めて思いっきり使いたいと思っています(^▽^)
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最後までお読み下さりありがとうございました。
by旅ガエル(@tabi_frog)