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ANA新ビジネス「THE Room(ザ ルーム)」搭乗記とかレビューとか!まさに「部屋」だった(°0°)

ようこそブログにお越し下さいました。

寝ても覚めてもマイルのことばかり考えている「旅ガエル」(@tabi_frog)です。今日は、

ANA新ビジネスクラス「THE Room(ザ ルーム)」を利用する機会を得たのでそのレポートです。

 

結論からいうと、非常~に進化してました。

従来の「ANAビジネススタッガードシート」も大好きなシートだったし、乗る前は「設備は新しくなったけどそれほど変わらないだろう」とタカをくくってましたが実際に乗ってみるともう別物!これで同じクラスなの?という感じ。ちょっと比較するのが可愛そうなくらい進化したと感じました。

ほぼ全ての面で「THE Room」の方が上回っているという正常進化を超えた超激進化といってよいのではないでしょうか!

往路が「Room」、翌日に乗った復路が「スタッガード」だったこともあり、新旧ビジネスシートを非常に鮮明な印象と共に比較することができました。

その印象が薄れないうちにこの記事を書いています。

 

 

先ずは点数で比較

THE Room」「ANAビジネススタッガード」「ANA FIRST SQUARE(旧ファーストクラス)」を独断と偏見で点数表示してみました。

因みに旧ファーストクラスのシートは7~8回経験しているので、ちゃんと実体験に基づいた評価です。新ファーストクラス「THE SUITE」は来年4月に搭乗する予定ですが現時点では未体験なので比較ができません。

 

【3つのシート比較】 ※10点満点

THE Roomスタッガード旧ファースト
シート幅10点8点9点
足元の広さ(フルフラット時)7点7点9点
フルフラット時の長さ8点8点9点
シートの座り心地9点8点10点
疲れの少なさ9点7点9点
個室感10点8点9点
設備の使い易さ9点7点8点
総合62点53点63点

点数を見ても、スタッガードを大きく引き離し、旧ファーストクラスに肉薄しています。

フルフラット時の足元がもう少し広ければ、総合点も旧ファーストクラスをもう超えてしまいそう。

ただ、シート自体の座り心地は、旧ファーストのふわっとした感じが個人的には絶品でした。コンセプトが違うことが大きいように思います。

 

 

 

シートの幅

シート幅、これが「THE Room」の一番のウリですよね。ホントに広い。旧ファーストクラスよりも明らかに幅広です。

ちょっと面白い画像を載せますね。ANA公式のシートマップです。

これは新ファーストクラス「THE SUITE」と今回利用した「THE Room」が設置されている機材(777ー300ERの新212席仕様)のシートマップですが、どう見ても「THE Room」の方が幅広に見えませんか?

そうなのです「THE Room」は、新ファーストクラスのシートと比べてもなお、幅広なのです!

 

実際座って真横に手を伸しても全然窓側に届かないですから!(今回私は上のマップでいうと6Hと同じ位置関係の座席に座りました)。

 

 

 

前後席ワンセットで足元が互いに入り込む構造

上のシートマップだと5列目と6列目がワンセットになっているのが分かると思います。

紫色の部分がフルフラット時に足が入る部分。この部分がお互いに「入れ子」のように相手方空間に飛び出してます。飛び出てきた方から見るとテーブルになってる。よく考えて作ってありますよね(^_^)

ただ紫色部分の形を見てもらうと分かるように、徐々に狭くなっていて、決して幅方向には広くない。この部分がファーストクラスのシートと最も違う部分かと思います。寝ている時、足を動かせる範囲は決して広くはありません(特に足先周辺)。

シートから話がそれますが、ちょうど私の前の席はシブがき隊のモッくん(本木雅弘さん)が座ってました。

上の写真でちょっと頭が見えてるのがモッくんです。そしてこの飛び出てる部分にモッくんの足が入っていたということになります。

ホントにどうでもいい情報だよ!

旅ガエル

 

足先周辺が狭くなってる代わりと言ってはなんですが、フルフラット時の上半身部分は、シート幅がそのまま生きてくるので本当に余裕がある。上半身部分だけならもう一人寝ることができる程の幅がありますからね。寝返りも楽々できます。

 

シートをフルフラットにした状態で、胡座をかいてもまだ余裕があるんですよ。

本当に自分の部屋に居るみたいな感覚で、「THE Room」というネーミングの意味がよ~く分かりました!

機内が暗くなってから、シートをフルフラットにしてそこで胡座をかき、大きなモニターで好きな映画鑑賞しながら好きな飲み物を飲む時間とか、もう最高過ぎるっ!

上の評価でも、「THE Room」と旧ファーストクラスの「疲れの少なさ」を同じ評価としてますが、恐らく上半身部分のこの広さ(幅)がすごく効いてるはず。

少しくらいの寝返りは余裕だし、寝ている態勢を変えるのも余裕でした。復路の「スタッガード」と比較すると疲れ方は相当差があります。「スタッガード」はフルフラットで足は全部伸すことができますが、幅方向に広さがないので寝返りしたりするのは決して余裕ではありません。

フライトが終わって現地に到着した時にいかに疲れていないか・・・というのは飛行機シートの非常に重要なポイントの1つになると考えてますが、そういう点では「THE Room」はファーストクラスに並んだ(使い方によっては上回った)と言えると思います。

 

 

 

モニターもデカイ!

モニターも24インチと相当大きくなってます(スタッガードシートでは17インチ)。更に4K対応でかなり綺麗。

一昔前の自宅のメインテレビと変わらない程の大きさにまでなりました。因みに新ファーストクラスは43インチ4K対応といった化け物級のモニターですね(^_^;) 私の自宅のメインテレビよりも大きいし(T-T)

操作した際の反応も早く、目立たないですがシステムの処理速度も相当早くなってるんだろうと予想がつきます。

 

1つだけ気になったのが液晶画面付のコントローラー(写真右下)の操作感。これがよくなかった(T-T)

特に映画を選択する際に選択し難かったです。少し反応が遅いというか・・・

モニター画面は当然タッチパネル式なので、直接モニター画面に触れて操作した方がレスポンスも良くてずっと快適でした!

 

あと不思議に思ったのが、映画を見るときのコマーシャルがないこと。

普通、観たい映画を選択して「再生」を押すと、本編が始める前に長~いCMが入りますよね?アレが一切入らない。非常に快適でした。ANA全体の運用が変わったのかな?・・・と思っていましたが、復路で乗ったスタッガードシートでは普通にCMが流れてたので新シートに導入されている新しいエンターテイメントシステムの仕様のようです。是非CMなしを続けて欲しいものです(^_^)

 

 

 

シートの「方向性」

「THE Room」のシートには「前向き」「後ろ向き」の方向性があります。

これは前後席でワンセットとなっている構造に起因するもの。

今回私は「前向き」シートを利用しましたが、やはり「前向き」の方が違和感が少ないだろうと思います(「後ろ向き」未経験なので想像でしかないけど)。

新幹線やバスで後ろ向きに座った際の感覚を思い出せばそれに近いのかなと思いますが、飛行機の場合前後方向に大きくGがかかるのは離着陸時だけなのでそれほど気にする必要も無いのかも・・・(^_^;)

でも私は両方空いていて好きな方を選べるなら、次回も「前向き」を選択します恐らく。

 

 

 

シートの各種装備その他

【テーブル】

テーブルはモニター画面の下部を引き出して広げるというツーアクション。十分に広いです。それに操作が簡単で、指を挟んでしまうようなアクションが無いのが良いですね(スタッガードシートは、テーブルを引き出す際に指を挟みやすい動きになってます)。

広げないままで使ってもOK。

それと前後方向で固定できる位置がいくつも用意されているのは良いですね。

使いたいときに使いたいように使える。そんなテーブルでした。

 

 

【電源関係】

電源関係はこちらに用意されてます。

手前がテーブルなので、iPhoneの充電などには使い易いですね。

扉全体を開けると機内販売誌や映画プログラム誌などが置いてあります。ミラーや小物入れも併設。

 

 

【シート操作】

シートはこの部分で操作します。

 

基本的には一番上にある「ロータリースイッチ」みたいなのを左右に動かさせば、シートが寝たり起きたり。

それ以外は「照明用ボタン」ですね。

一度操作すればすぐわかる感じで、分かりやすく使い易かったです。

 

 

【モニターのコントローラー】

非常に立派なコントローラーが備わってますが、これは非常に使い難かった(T-T)

個人差あると思うけど反応は悪いし、画面表示も直感的に理解できない・・・

何度も乗って利用しているうちに慣れるレベルだとは思うけど、こう言うのって直感的に操作できるのが一番大事だと思うので、その点がちょっと・・・

私は殆ど使わなかったです。

 

 

【扉の開閉】

このシート、付属している扉を閉めることによって、外から殆ど見えなくなります。ほぼ個室感覚!

でも上からは覗けるし(実際にCAさんは食事の進行状況などを確認するために上からちょくちょく覗いてくる)、扉を完全に締めても1cm位の隙間が残っているのでそこから少しだけ見えるかも知れない。

扉の動きはちょっと変則的で、こんな風に動きます。

 

 

【アメニティ】

アメニティはこちらグローブトロッター製のポーチです。

色は何種類もあるようですが今回はスカイブルー。デザインも良いですね(^_^)

 

因みに復路の「フランクフルト」→「羽田」路線は、グローブペラッターでした(薄くてペラペラしているので勝手にそう名付けました)。

どういう基準で使い分けてるのかは知りません(^_^;) 路線距離なのかな?

 

 

 

敢えて不満点を挙げると・・・

ファーストクラスと比較すると、リクライニング時の足元がもっと広ければ・・・という非常に贅沢な不満が顔を出しますが、それはあくまでファーストクラスと比較したらの話です。

ビジネスクラスシートのカテゴリで見ると大きな不満点は正直ありません。

 

その中で敢えて挙げるとすれば「頭の位置が少し落ち着かない・・・」という点のみ。

シート幅があって頭の部分もフラットになっているので(フルフラットにした時を考慮してそうなっているんだろうと思う)、普通に座っている時の頭の座りが悪いというか、頭を寄りかからせる部分がないので何かこう落ち着かない感じがしました。私が感じたのは本当にこれくらいですね。

 

そうそう、隣席の人の話ですが、扉を開けてるにも関わらず、少し機体が揺れる度に勝手に扉が閉まってました。その都度開けるんだけどまた勝手に閉まる・・・みたいなことを5~6回繰り返されていたような(^_^)。 ロック機構が上手く作動しないのか、中にはそういうケースもあるのかも知れません。そういうシートに当たると少し印象は変わってくるでしょうねキット。

 

 

 

食事

食事メインの記事ではないですが、提供された食事も簡単に写真だけアップしておきます。

今回は洋食を選びました。

特に今回は写真にもある「フィレステーキ」が、ぶ厚いにも関わらず中までしっとり柔らかく、非常にいい感じでした。「もう1個下さい」!と言いたくなるほど(^_^)

 

 

 

まとめ

ANAの新ビジネスクラスシート「THE Room」

2009年から設置され始めた「ANAビジネススタッガード」から10年を経て、大きく進化して登場しました。

実際「THE Room」を一度体験すると、もう「ANAビジネススタッガード」にはもどれない軟弱な身体になることうけあいです。人間って楽な方には直ぐ慣れるんだなぁと実感しました。

今後、中距離線以上のビジネスクラスは間違いなくこの「THE Room」に置き換わっていくはず。早く全機材のビジネスクラスをこれに換装して欲しいものです。

現在はロンドン線だけですが、順次ニューヨーク、ワシントン、フランクフルト、パリ・・・この辺りの路線から導入されていくのではないかと予想してます。

新型ファーストクラス「THE Suite」の搭乗記はこちら!
ANA最新ファースト「THE Suite(ザ スイート)」搭乗記とかレビューとか!旧型と比較しつつ・・・

 

 

 

マイレージの世界はとっても楽しい!

マイレージ制度、ちょっと複雑ではありますが、一度理解して使いこなせるようになると本当にお得です。

お得な使い方などを見つけるのは、なんだか「法律の抜け道」を探しているようでワクワクしてしまいます(^_^)

私はマイルの魅力にどっぷりとハマってしまいました(^_^;)

一日中マイルのことしか考えてないよ

旅ガエル

これからもたくさん貯めて思いっきり使いたいと思っています(^▽^)

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最後までお読み下さりありがとうございました。

by旅ガエル(@tabi_frog